…じゃなくて妄想。
え~、玉藻の一人称小説風になってます。アホになってりゃクェにも描けそうマトモな?小説☆と意気込んでやっちましました。速魚ちゃんバンザイ。
OVAは見てないので多分そっちの展開とは矛盾するところも多いと思われます。
後…時間帯は、絶鬼倒した後で普通にぬ~べ~達遊びに行ってるから学校は完全に終わってる時間…で、適当に調べた所、病院の面会時間終了って17~20時みたいなんでまあ…その辺に重なる感じかなって設定です。
☆★☆んじゃスタート~★☆★
鬼は地獄の底まで落ちて行ったと聞いた。鵺野先生が倒したのだとも聞いた。
自分はもう死んだとばかり思っていたのだが、あの頭の悪い人魚が傷を修復してくれたらしい。
本来ならば礼をすべきなのは分かっていた。しかしどうも頭がはっきりとしない為か、それはすっかり忘れていた。
そうして自分が何をしていたかと言えば、ただ走っていた。
全力で、全力で走っていた。
多分、人間からすれば『目にもとまらぬ』という部類の速さだっただろう。
通行の邪魔になった女を飛び越したのは目立ったかもしれない。
それでも、走る方が優先だった。一瞬でも、一秒でも早く童守病院に着きたかった。
瞬き一回の時間が惜しかった。
「はぁっ……はぁ……、ふ…はっ、コホッ……な、にをやってい……るんだろうか、私は……はぁ」
完全に息が上がってクラクラする。
ただ走っただけでここまで息が上がるほどの全力疾走なんて……いつぶりだろうか。思い出せないのか、初なのか……。
そんなどうでも良いことを考えながら、私は近くの木に体を預けて膝を折った。
疲れた。
何をしに来たのだったか……。
未だにペースの早い息を吐きながら、既に暗い病室の窓を見上げる。
もう、面会時間は終わっている。
さて、どうしたものか。
はて、何のために何をどうしたいから『どうしたものか』なのか……。
何たる無計画、と言うよりも思考が破綻している。
「何で、来たんだった……かな」
溜め息混じりに呟いた。呼吸は落ち着いてきた。
人工的に植えられた木の落とす影の中でスッと立つ。
とりあえず、正面から行く手筈ではないはずだ。
また、窓を見上げる。不意に小生意気な少女が頭をよぎった。
品の欠片もない声と言葉でわめき散らして、怒って、舌を出して嘲ってみて、ムッとして……八方手を尽くしても私がどうにもならないものだから、結局は膨れてそっぽを向く……そんな時の顔をしていた。
絶鬼に襲われ傷ついた最初の被害者。未熟者の癖に逃げなかった馬鹿小娘。
不意に浮かんだ顔の持ち主について考えながら、私はなるべく音をたてずに地面を蹴り、空中にとどまった。
「閉まっているか」
当然だが、窓は開かなかった。
……別のこの位は、中の鍵を動かしてしまえば問題ない。しかし、それをするまでもなく窓は開いた。
小娘の飼う管狐達が私の意向をくんだらしい。
「ご苦労」
不安げな視線を浴びながら病室に入る。
そこは、ベッドに横たわる者には到底ふさわしいとは思えない静けさに包まれていた。
「ずっと、か?」
この状態について問うと管狐達が申し訳なさそうに肯定の仕草をする。
小生意気でうるさいはずの小娘は、先程頭に浮かんだ姿とは打って変わって、記憶にあるのと同じつくりの顔に包帯を巻きつけて何の表情も浮かべずじっとしていた。
まるで魂はそこにあるのに死んでいるようなのが薄気味悪く、ベッドサイドに膝をついて少女を覗いた。
距離が近くなって耳に届く心音が少女の生存を主張していた。
生きている。
しかし、動かない。
無意識に手を握り、全身に視線を走らせた。
もう、致命的な傷は塞いだ筈だ。
だが何か重大な損傷を見落としたかもしれない…いや、加減を間違えたなら、この頼りない体を私が壊したのかもしれない。
脳や神経の傷は余程深いものでない限り外からは見えないものだ。
もう、目を覚まさないのだろうか。
もう、この脚は私を追っては来ないのだろうか。
もう、この細い腕は挑みかかって来ることが無いのだろうか。
……もう、何をしてみても、この口元に笑みが浮かぶことは無いのだろうか。
「……勝ったんだぞ」
馬鹿小娘が歪んだ。水底にでもいるみたいだ。
「鬼は、もう……っ出て来られなくなったんだ」
水を挟んで揺らぐ姿がそのまま消えていくように思われて、手を握る力を強くした。
「この馬鹿……起きないか!」
手の甲に水滴がついた。何故か私の声は少し鼻にかかったようになっていて、聞き取り辛いものになっていた。
「あつ……っ!え?あれ?お、鬼…は」
不意に聞こえた高い声。
目の前で、ただ横たわるばかりだった少女は騒々しい馬鹿小娘に戻りつつあった。
何事かといった顔で起き上がると、私の方を見て目を丸くした。
また、騒がしくなる……はっきり言ってこれは歓迎すべき事態ではない筈なのに、私の口から出たのはまるで喜んでいるかのようなものだった。
「起き、た……っ良かった……!」
「うえ!!?」
思わず抱きしめたら変態呼ばわりの末殴られた。
それでも目の前の馬鹿に叩く元気があるのがどういう訳か嬉しくて笑っていたら、チョーキモイんだけどと嫌がられた。
それでも何だか笑いが止まらなくて、意識が途切れるまでずっと笑っていた。
☆★☆きっと玉さん、今ならいずなが箸転がしても笑えます★☆★
あい、携帯の機種変する前に途中まで書いたは良いがメールのデータが新しいほうに移せないことに気付いたのがauショップに行ってからだったとかいう間抜け展開のせいでアップが今になりました。
なるべく散漫な感じ&繰り返しとか、同じような文の結び方とかして、玉藻だけれどどっか頭がのろのろしてる感じを目指しました。
それにしても、一人称小説って意識が途絶えたらどうしたら良いやら。
…OVAではチュー!!!!!!!!!があるらすぃですね!
最初聞いた時もビックりしましたが画像見たときには死ぬかと思いましたよもう。
動画なんかで見たらその日が命日になりそうですね。
これねぇ…多分、クェが絶鬼編をリアルタイムで立ち読みしてた頃にもう書く事は決まってたんだと思うんですよ。
だって、当時クェは、いずなが一命を取り留めたって回を読み忘れたために、絶鬼編終了の回見た時には彼女の生存を知らなかったんです。
そして、最後ゆきめがニッコニコしてる所で……誰も彼女の安否に触れないもんだからパニックに陥りました。
ちょ…!!いずなたそは!?
って。
で、よろよろと店を出たクェはひたすら考えました。
で、自分を納得させるために、玉藻だけ喜ぶ一団に加わらなかったことに希望を見出したんです。
そ、そうか!玉タソ医者だから…見に行ったんだよね!患者(いずなちゃん)の容態!!
見に、行ったんだよね!?当然だよね医者だもんねっ!
うん、そうだ!そうに違いない!で、見に行くってコトは死体になんかなってない!!YO!NE!
って感じに。ホント必死でした。
……で、そこに現在のクェの趣向、つまりカプものを取り入れたらばこんな感じ……まあこれならお友達でもいけますね。はっはっは、クェの書く殆どギャグの無いカプ物なんてこんなもんじゃーーーー!!!
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