じゃあ大人達は?
……クェはまだテッストですが、小学生どもは夏休みですね。
家庭教師して初めて知った進学塾の夏事情にガタブルしつつ……、ぬ~べ~の夏休みを妄想してしまいました。
☆★☆ぬ~の夏休み★☆★
??「ぬーえーのー先生~!遊びましょ~っ」
鵺野「……」
眠鬼「お兄ちゃん」
みんみんと蝉の鳴く夏の朝@ボロアパート、眠鬼が閉まったままのカーテンを指差します。
鵺「う~…、俺はラジオ体操に付き合って眠いんだよ……」
??「鵺野先生~っ!居留守ですか~?」
眠「バレてるよ」
鵺「う……ι」
階下から届く、ぬ~べ~を呼ぶ低音は諦める様子がありません。
??「「鵺野先生~~」」
眠「ハモってるよ」
鵺「……ι」
低音に、涼やかな高音が混ざりました。
薄い壁越しに耳をすますと「む、雪女か。何をしに来た?」「あ、狐さん、あなたこそどうしたの?」などという会話が聞こえて来ています。
鵺「……ったく~小学生じゃあるまいし……」
眠「放っといたらまた喧嘩するんじゃないの?」
鵺「確かに、どっちを選んでも妖怪戦争勃発だ……ハッ!」
ガラッと、ぬ~べ~は窓を開け放ちました。
鵺「くぉら、お前らーっ!!!」
玉、ゆ「あ、鵺野先生!」
ぬ~べ~の眼下では長いのと可愛いのが手を振っています。
鵺「仕事はどうした仕事はっ!?」
そう奴等は小学生じゃありません。
玉藻は医者、ゆきめはスケートのインストラクターのバイトですよね。
玉・ゆ「……そんな事より先生遊びませんか?」
鵺「何だ今の微妙な間はっ!?っていうか流すな~~っ!!特に玉藻!さっさと病院行け!ゆきめくんも、それで大丈夫なのか!?」
右から左に受け流されたぬ~べ~は負けじと声を張り上げました。
玉・ゆ「……ちっ」
妖怪どもは二人同時に何やら黒い顔をした後去って行きました。
ぬ~べ~は朝っぱらから生徒指導して更に疲れました。
鵺「ふう……全く。あいつら気楽で良いよなぁ~ふあーっ」
どうも生活の為に…という危機感に欠ける二人に溜め息をついたぬ~べ~は、大欠伸。
いつもより早起きしたので昼寝する体勢です。
眠「おとなしく帰ったわね」
鵺「んー?ああそうだな。多分仕事あったんだろ」
サボリはいけないのだ!と一瞬格好をつけた後でだらーっと横たわろうとしたぬ~べ~が何気なく見た眠鬼は満面の笑み。…+うきわ。
眠「じゃあ今日はもう暇だよねっ!プール行こう!!」
鵺「!?待った!俺は今から昼寝を……!」
眠「まだ朝だよ。行こ~♪」
鬼の腕力で引っ掴まれたぬ~べ~、哀れな叫びを上げながら市民プールまで引きずられて行きましたとさ。
鵺「嫌だ~~~~っ!俺は休むんだ~~~~~~~っ!!」
☆★☆ぬ~べ~って長期休みとか引張り凧だと思うんですよ★☆★
とにもかくにも、受験だからって休みがお盆位しかなくて更に朝から家庭教師と勉強せにゃならん小六の生徒が可哀相でなりません。
……最終的に同志社目指すなら…、公立からでも行けると思うんだがなぁ。大阪の公立学校ってあかんのかねぇ。
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