結構前にれーなさんとこで、またしても喋っておりまして…性懲りもなくやらかすクェーサーです。
カプネタな感じに、運転ド下手なぬ~べ~、車持ってる玉藻…
☆★☆ぬ~べ~が玉藻に運転教えてもらうとしたら…★☆★
鵺『玉藻…俺の運転は酷いぞ?シートベルトしないと危ないと思うんだが…』(ぶつける前から既に申し訳なさそう)
玉『お言葉ですが鵺野先生、そんなものをしてしまったら危ない時に逃げられないじゃないですか』
鵺『……』(ぬ~べ~、ムカつきのあまり玉藻のシートベルトを無理矢理しめる、更に白衣観音の力を借りて取れないように封じる)
玉『えι……先生、一蓮托生なんて恐ろしい事は言いませんよね?』
鵺『共に死線をくぐりぬけた仲じゃないか』
玉『……降りたいなっ』(いちかばちかのブリッコ作戦)
鵺『可愛く言ってみても知らん』
玉『え゛…可愛く見えたのですか?』(思わず素)
鵺『作り笑顔の可愛いお前が怪我をしたら俺は辛いなぁ~。ほら、シートベルトしてないと危ないぞ?』(ニッコリ)
玉『……それも一理ありますね(チッ、さっさと封印を解く事に集中するのが無難か)』(観念したフリ)
☆★☆なんて展開が頭を駆け抜けました、珍しくぬ~べ~が静かに怒ったです★☆★
テーマソングはDriver's Highですか、鵺野先生?最高のフィナーレでイェイイェイした後は来世でまた会おうですか?
クェ、あの歌の『ぶっ飛ば~して心中~しよう、さぁ手を伸ばし~て』っての大好きです。あんな明るく楽しい心中の歌は他に知りません。まあ他の所も大好きですから好きポイントあげていったら大変な事になりますがね。うん『大気圏を突破しようぜ』とか『爆発して灰になってもこのままだと笑ってるねきっと』とか英語部分も丸……ええわぁ。
え?どこら辺がカプネタかって?んなもんぬ~べ~が恋人じゃない状態で玉藻が『いちかばちかのブリッコ作戦』なんかしますか?
いや、しないっ!!!!
はいはい。そーですね。クェーサーさん。
はい、いつまでも常時瀕死ドライブじゃあ玉藻が可哀想なので、運転手を玉藻に変えましょう。季節は初夏です何と無く。
はい、玉藻×ぬ~べ~です…とクェが受攻確定してる時点でろくなもんじゃない気がしますがいきませう。
☆★☆今度は普通にラブラブかーい?(聞くな)★☆★
ドライブブンブン
玉たんルンルンぬ~べもルンル~ン♪
とりとめのない事を話したりしながらお車デートです。
山道か何かで不意に車を端に寄せ、運転ストップする玉藻。
鵺『?』
玉『運転に疲れました』
鵺『じゃあ外で遊んできたらどうだ?』
ぬ~べ~の言葉に返事をせずに、玉藻はごそごそ後部座席に移動してます。
玉『疲れましたって言っているでしょう?』
台詞とともに、後ろからぬ~べ~の方にのびる手。
絵にはひらがなで『先生大好き~』とありますが、……言ったんですかね。
鵺『はいはい』
車の振動と、頭上でなったゴチンと言う音に小さく笑いをこぼしながらぬ~べ~、窓の外を見る。
ガードレールの向こうは青々と茂る樹木に覆われた急斜面になっている。
鵺『……』
玉『……』
気配から察するに、玉藻もぬ~べ~の視線を追ってガードレールの向こうを見ているようです。つか抱きついたままで暑くないんすかね。
玉『ふふ、邪魔っけが何も無いですよ』
鵺『建物の事か?』
玉『はい』
ぬ~べ~は暗に『二人きり』という事か、と聞いていたのですが……玉藻からすれば周りに動物が潜んでいる時点で二人きりじゃありません。でも二人きりになりにくくても森だ山だという環境だとちょっと御機嫌です。
鵺『……首締めんな』
実はちょっとラブラブしたかったぬ~べ~は、期待が外れて微妙にむすっとしてます。
鵺『(むっ!今度は眉毛かっ)』
玉藻、ぬ~べ~がシートベルトで固定されているのを良いことにぬ~べ~で遊んでいます。空気読めって感じですね。
玉『鵺野先生、遊びましょう』
玉藻先生はぬ~べ~にカリカリ怒ったりジタバタ抵抗して欲しかったみたいです。
鵺『ふん、疲れてるんじゃなかったのか?』
ぬ~べ~がヘソを曲げています。
玉『元気になりました』
鵺『……』
玉『外、綺麗ですよ?』
鵺『一人で行けば良いだろ?』
これには玉たんもちょっとムッと来ました。
玉『では勝負は如何です?……そうですねえ、どうも覇気の無い鵺野先生がやる気を出せるように条件をつけてみましょうか』
鵺『……(聞くものかっ)』
しかし気になるぬ~べ~。玉藻先生、間の取り方が絶妙です。
玉『負けた方が今夜女役』
一応空気は読んでいたのでしょうか。
鵺『鬼の手使っても良いか?』
立場逆転の好機。ぬ~べ~が、俄然やる気です(笑)
玉『良いですよ。するんですね?勝負。男に二言はありませんよね?』
鵺『おう。何だか俺も元気になってきた』
玉『ふふふ、愚かな!勝負の内容も聞かずに応じるとは……』
鵺『えっ!?ちょっ……ちょっと待った!勝負って言ったらやっぱり……』
鬼の手をグーにして見せるぬ~べ~。
玉『運動会みたいに、徒競争ですv』
鵺『……ふっ!学生時代、陸上ぬ~ちゃんと呼ばれた俺を舐めるなよ?』
さっすがぬ~べ~、水泳、スキー、スケート、体操のみならず陸上まで出来たようです。一体どんな学生時代を過ごしたというのでしょうね(笑)
玉『そうですか。では負けないように私も頑張りましょうかね』
車から降りた二人。玉藻はガードレールに近付きます。それについていくぬ~べ~。
玉『ゴールはあの大きな木です』
鵺『どれ?』
玉『あれです』
鵺『指で差してもわからん』
木なんて、慣れてなければ全部一緒に見えます。
玉『じゃあ、ピンクのやつです』
鵺『……分かったι』
恐らく幻視の術でしょう。いきなり一本の木が妙ちきりんになりました。風による仄かな揺れを利用した様です。
玉『それではこの石が地面に落ちたら行きますよ!』
鵺『おう!』
俺が蛇行する道路を走るとふんでいるな…悪いが玉藻、今夜はそれはもうこってりと楽しませてもらうぞ!
ぬ~べ~はほくそえんだ。
子供を抱えてビルからビルへ跳びうつる様な相手に対してこの自信、何やら策があるらしい。
カチン。石がアスファルトに当たり、はねる。
鵺『うおおっ伸びろ!鬼の手ーーーーっ!!』
玉『フッ…やると思っていましたよ』
鵺『何っ!?』
玉『徒競争のゴールは、トルソー、つまり胴体が到着した瞬間だ』
鵺『……え゛』
玉『鵺野先生、貴方は勝てない勝負を受けてしまったのですよ。では、ゴールで会いましょう』
鵺『玉ちゃんっ、俺やっぱり疲れが……』
勝者の笑みを浮かべて生い茂る樹々の中に消えた玉藻に、伸びた左手でピンクの木を掴んだぬ~べ~が上擦った声で叫ぶ。
鵺『ううぅ~っ…負けてたまるかぁーっ!!!!!!鬼の手よ、猛スピードで縮めっ!』
暫く樹海を見つめたぬ~べ~は雄叫びを上げて緑の波に飛込んだ。
ベキバキチクッスパッワサワサワサワサッチュンチュンメキメキぎぃやぁぁぁぁぁぁぁあっ!
決死の作戦の結末は、ありとあらゆる破壊音と全身打撲と擦り傷切傷苦い敗北。
…それから世にも珍しい玉藻の裏返った叫び声。
玉『ナッ…ゴホッなっ…な何やってるんですか鵺野先生っ!!?』
☆★☆愚行ですが何か?★☆★
その夜は、リアルお医者さんごっこで終わって玉ちゃん大不満&疲労。
翌朝ぬ~べ~は戦いの痕を一つも残さず元気に学校に行ったそうな。
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