お題配布元は
MERONさんです。
お題挑戦第五段!同居ネタで行きまする。最近単品やいずなたそ多かったのでBL久々っすね。
同居設定です。
☆★☆あいじゃ、いきませう~★☆★
最近一緒に住んでるぬ~べ~と玉ちゃん。
朝、支度をしながらニュース番組を流していました。
玉ちゃんの方が今日は朝が早いので身支度は整っています。そして少し遅くに出るぬ~べ~はテレビの前で座っています。
玉「鵺野先生。今日は多分雨なので、洗濯物は出さないで下さいね」
玉ちゃんは何気無く言って、コーヒーを飲んだカップを片付けにかかりました。
鵺「ほお~」
玉「どうかしましたか?」
鵺「いやお前ってさ、医者っていうよりこういうの似合いそうだと思ってさ」
そう言ってぬ~べ~が指すのは執事喫茶の特集。
玉「…………そうですか」
鵺「ちぇーっ、何だよ反応薄ぃ奴~」
玉「では、行ってきます」
鵺「無視かーっ!!」
玉ちゃん、暫く画面を見ていたと思ったらさっさと出勤してしまいました。ひょっとしたら画面端の時計を見ていたのかもしれませんね。
そして夕方。朝の事など綺麗に忘れ、夕食に思いを馳せながら帰宅したぬ~べ~。
機嫌良くドアを開けます。
鵺「たっだいま~♪」
玉「お帰りなさいませ、お嬢様」
鵺「………………え?」
ドアの向こうには、いつものシャツ姿ではなく、いかにも執事な格好の玉ちゃんが立っていました。
玉「こういうのがいいんでしょう、お嬢様?」
鵺「いやっ…あ、お、お嬢様って…」
盛大に混乱しながら朝のことを思い出すぬ~べ~。慌てて首を降ります。方向は勿論左右。
鵺「いや、違うっ!そうじゃなくてあれは一般論っていうか単に女の子が喜びそうっていうか…!」
玉「貴族の娘はTPOにあわせて衣装を変えたものです…さ、はやくその汚ならしいデイドレスは脱ぎ捨てて、この夜にふさわしいイブニングドレスに着替えましょう!」
にっこりと、執事スマイルを崩さない玉ちゃんは、『お嬢様』の台詞を無視して続けます。
玉「着替えさせてあげますよ。お嬢様v」
鵺「い、いや、だからっ…!」
ガシッと『お嬢様』の肩を掴む『執事』の笑顔に一瞬黒い物がちらつきました。
鵺「イ!イブニング……ってあれ…普通にドレスだろが!俺が入るかよっ!!」
玉「御安心下さいお嬢様。当時のドレスは人間の方が服に体型を合わせて着るのですから。……ああ、後それですけどね。友人から借りて来た『本物』でして、ボタンなんて所謂職人技なんですよ。ほら、一つ一つ、同じデザインなのに少し模様が違うでしょう?」
鵺「な、何言ってるんだよ…断固拒否だぞ!俺にドレスなんて気持ち悪いっ」
てきぱきと、いかにもよくできる執事風にドレスを運び、服を脱がせにかかる玉ちゃんにぬ~べ~が肘鉄します。
玉「……これだって、もし破いたら、小学校の零能力教師のお給料では弁償するのに何年かかるかって代物なんですけどねぇ」
ぬ~べ~の肘が当たった部分を撫でながら、玉ちゃんはぽそっと、しかしはっきり聞こえるように言いました。
鵺「……え゛」
玉「ちなみに…ドレスの方は、歴史的価値を考えたら……ねえ?何故か今も御存命の、昔々のさる高貴な方の物としか言えませんが」
鵺「……」
玉「暴れて破いたり…なさいませんよね、お嬢様?」
鵺「き、着ないっていう選択肢は…」
玉「聞こえません♪」
その夜は、ぬ~べ~の色んな悲鳴と怒声が響いていたのだとか。
☆★☆十割、コルセットと玉藻が原因です★☆★
はい、あくまならぬ狐で執事な玉ちゃんでした。絶対ぬ~べ~にコルセットつけて遊びたかっただけですね。
そして怒ったぬ~べ~はメイド服買って来て、着ろと要求して、「私、医者ですから」と断られると(笑)
てか実際執事喫茶だったら、ぬ~べ~はメイド喫茶みたく「旦那様」か「御主人」呼びですよね。
まあ、そこらへんはBLなお題ですからっ!
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