よっしゃーお題第二弾~☆出会いについていきまっしょう~☆
あ、このお題はミールさんのサイト
MERONから借りてきました♪
どっちが攻めかは微妙な所、しかし両想いで尋常じゃなくバカップル設定でかっ飛ばすので、玉ぬ派、ぬ玉派ともに嫌になるかもしれませんよ。
文章はまあ普通ですが、絵がもう惨劇です。特に、カッコイイ、可愛い、クール、そんな印象をもって玉藻に好感を抱いている貴方にとって。
保父さんとか、狐仮面とか、鼻眼鏡とか、理袋が全然OK寧ろ玉藻がいつも嬉々としてあんなんだったらもっと惚れるのにって方には全く問題ないです。
☆★☆はぁとの海にダーーイヴ!★☆★
玉藻と、ぬ~べ~、並んで座る彼らはラーヴラヴ。空気がピンクです。
もう最近ホモだとか人間と妖怪だとか気にならない位ラーヴラヴ。ちらっと視線が絡めば二人の座標の中点にはハァトマークが発生です。
そう、それぞれが自分の部屋にいる状態じゃあ寂しい遠距離恋愛だと思えて泣けてくるくらいにラーヴラヴ。
よって最近二人で選んだ新居に住み始めたのです。
玉「さて、鵺野先生v荷物の搬入も、終わりましたね」
鵺「お前がいるおかげで、凄く早かったなv」
玉「鵺野先生が体力あるからですよv」
えいっvとぬ~べ~が肘で玉藻を突けば、玉藻もぬ~べ~のおでこを指でつんと突きます。
終始笑顔!
近所から『最近空気がピンクで気分が悪い』と苦情が来るのも時間の問題でしょう。
玉「鵺野先生、それは?」
玉藻は、ぬ~べ~が抱える物を見て首を傾げます。
鵺「……アルバム、なんだ。俺、金がないだろ?だからさ…カメラなんか買えないから、俺達のデート、念写したんだv」
玉「……鵺野先生v」
もじもじとするぬ~べ~を、玉藻先生は愛しげに見つめます。
玉「実は私も…いつでも再生可能ですv貴方に逢えない夜は一通り見てから寝るんです」
ポっと頬を染めて小ぶりの水晶玉を見せる玉藻。霊能力って便利です。
鵺「よせよ~照れるじゃないかv」
玉「でも、これからは本物の鵺野先生を眺めながら眠れますよvV」
鵺「俺だって、いちいちこれを枕の下に敷いて寝る必要がなくなるのだ!」
玉「あ、あの、先生、それ見せてくれませんか?」
鵺「しかたないなぁ、今日だけ、特別だぞ?」
玉「はいv」
そんなこんなで寄り添いながらぬ~べ~のアルバムに目を通す二人。
玉「あ、これはこの前の…」
鵺「この時のお前、綺麗だったなぁ…俺なんかには勿体無いんじゃないかと思って、変に焦っちまったっけ」
玉「そんな…勿体無いなんてこと……む?これは、私が教育実習に行った時…?」
鵺「あっ!!」
その頃、二人の間に恋心はありませんでした。というか、敵対していました。
鵺「わわわっ…!そ、それは…!!」
玉「あの…まさか、こんな頃から私を?」
ときめきいっぱいといった顔で、玉藻が驚きますが、ぬ~べ~は慌てて写真に覆いかぶさります。
鵺「い、いや…これは、最近になって、こんな頃もあったな…って…な」
玉「ふっ…そうでしょうね。私もこの頃はまさか、貴方とこんな関係になるだなんて思っていませんでしたからね」
遠い昔のことを思うように目を細めながら、玉藻はぬ~べ~の手をとり、ぬ~べ~に体重を預けます。
鵺「本当だな、この時、俺はほんっきでお前のことをいけ好かない教生め!と思ってたからな♪」
玉「……私も、ぼんくらC位に思っていましたv」
鵺「(ぼんくら!?しかもC!?)」
玉「でも、その後で、貴方が強い霊能力者だと気付いて…しかも恐ろしくしつこく邪魔してきたから…愚かな人間が生意気に歯向かうのなら死ねば良いとさえ思いました」
優しい思い出を語るような口調で、玉藻はなかなかにえげつないことを言います。
これには流石のぬ~べ~も、カチンと来たようです。
鵺「……俺だって、広に手を出すような奴は俺が粉砕してやるって思ったし、戻って来た時は、命に代えてもこのカッコツケ狐の息の根止めてやろうと思ったな」
玉「……」
鵺「……」
暫し、笑顔で沈黙する二人。
玉「鵺野先生v」
鵺「玉藻v」
ニコニコとしながら向かい合う二人。
玉・鵺「「ちゅーーvV」」
カチャ。
玉藻の首さすまたが微かな金属音を立てました。
鵺「……何、やってんだ?」
玉「貴方こそ、何してるんです?」
ぬ~べ~は、鬼の手を解放しつつありました。
鵺「さあ、多分お前と同じことだぞ」
玉「つまり貴方にとって私とのキスシーンは隙を作り出すための手段に過ぎないんですね」
鵺「……お前もなっ!!」
ついに、鬼の手が解き放たれました。
同時に後方に飛びずさり距離を取った玉藻の首さすまたが一閃!
鵺「あ~っ!やったなこの野郎!」
それを薙ぎ払ったぬ~べ~は声を張り上げます。
玉「ふん、カッコツケなんて言うからだ!」
鵺「ぬおおおおおおおおっりゃああああっ!」
玉「はぁっ!」
そして始まる大喧嘩。
近所から五月蝿いと苦情が来るのも時間の問題です。
その夜、二人は出会ったあの頃のように、どつきあったとか。
☆★☆玉藻先生、導火線短いな★☆★
――オマケ――
あの頃の気持ちを取り戻した翌日。
鵺「玉藻っv」
玉「はぁいv」
ソファに座っていたところ、後ろから抱きついてきたぬ~べ~の腕に頬を寄せながらお返事する玉藻。
鵺「じゃーん、できまちたー」
玉「あれ、これは昨日のですか?」
ぬ~べ~が嬉しそうに広げたアルバム。
そこにはぬ~べ~の念写写真。
こちらに鋭い目を向けながら首さすまたを構える玉藻の姿がそこにあります。
玉「はは、私だ」
鵺「昨日のお前、カッコよかったよv」
「…私も、カッコいい先生の姿、残してありますよ♪」
悪戯っぽく笑う玉藻。
ソファと玉藻に登らんとするかのようにぬ~べ~が身を乗り出します。
鵺「え、どんなのだ!?見たい!」
玉「ふふふ、駄目です。私が一人の時に楽しむんです~」
鵺「ケチっ!見せろよ!」
玉「駄目です。先生のカッコイイところは私が独り占めです」
鵺「む…じゃあ、俺の秘蔵の可愛い玉ちゃんファイルは見せてやらね!」
玉「な…っ、しまった……分けるという手があったか」
鵺「え!?お、おい、お前一体どんな姿をそこに…!」
玉「だっ駄目です!絶対、絶対見せませんたらね!!」
慌てて立ち上がる玉藻。
鵺「待てっ」
玉「ふん、捕まえられるものなら捕まえてみなさい。捕まえたって見せませんけどね!」
鵺「ずるいぞ!」
そしてうふふあははの追いかけっこ…。
その日、近所から煩いと苦情が来ましたとさ。
――――見せられません。夜のお供画像だから(藁)
玉藻先生の遺言はきっと、ハードディスクは中を見ないで破壊してくださいと大して変わらないに一票。
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