貧乏神に憑かれた後で同居するならどんな開始の仕方かなと考えてたら二パターンでけました。前のペットネタよりはマシです(笑)
☆★☆同居ネタで軽く玉藻の日記風独白★☆★
今日は二つ、普段と違う事が起きた。
一つは朝鵺野先生から電話があった事。
あの男は貧乏神に憑かれたせいで部屋が焼け、暫くは童守小学校の校庭に住み着いていたのだが、貧乏神が去った今、その必要がなくなったのだという。
しかし依然として、彼の資金力で住める安アパートは見付からない。
「だから……頼む!部屋が見付かるまで泊めてくれ!!」
勢いをつけた言葉が耳元で響く。この男の声は少しうるさい。
「鵺野先生、そんな大声を出さなくとも聞こえています。狐なもので」
「すまん。解った、静かにするから……なっ?」
口角がつり上がる感覚がした。少しからかってみるとしよう。
「大好きなリツコ先生に頼めばどうです?お近付きになる良い機会じゃないですか」
「ぬぐっ、そんな事ができるか!このハレンチ狐!!さてはお前そうやって女の子の部屋に上がり込んで…」
「フッ……しかし鵺野先生の場合は下手に長い時間一緒にいると、余計に嫌われてしまいそうですね」
またしても意味の分からない事を言い出したのでハハハと笑ってさしあげた。何もかもを自分の尺度に置き換えないで頂きたいものだ。
「なんっだとこの……くあーっ!いちいち気に障る奴だな!!で、泊めてくれるのかくれないのかどっちなんだ!?」
わめく声と一緒に地団駄踏む音が聞こえる。
わざと聞こえるように『笑い声をこらえ』ながら、もう一言付け足してみた。
「それがひとに物を頼む態度なんですか、鵺野先生?」
「ふぐぎが●♪☆?ぎ★っ!!」
……どうやらやりすぎたようで、受話器から私の耳に届く言語が何時何処の何文明の代物か判らないうめき声になってしまった。
まあ、怒りをこらえている様なので許してあげるとしましょうか。
「で、泊まるならいつ来るのですか?」
「ぎぐぐ……ん!?おおっ!?泊めてくれるのか!?」
「ええ。貴方の事を調べる絶好の機会です。見逃すすべはありませんよ」
「ありがとな玉藻~♪いやあ持つべきものは良きライバルってなぁ?よーし!お礼に肩叩き位ならしてやるぞ~はははっ」
「結構です。それより早く答えて下さい、いつ来るんですか?」
「今夜からでいいか?」
「はい、構いません。迎えに行きますので小学校の前にでもいて下さい」
「ああ、悪いな~♪」
そしてこれから仕事だから、と電話を切った。
鵺野先生について探るには実に良い機会だ、騒ぎになっても困るし、決して邪魔が入らぬように皆(※)には暫く忙しいから会えぬと言っておこう。
ところで、もう一つの出来事だが、こちらは本当に奇妙な事だった。
仕事を終えて、小学校に向かおうと車に乗ると、鏡にやけに嬉しそうな南雲秋彦が映ったのだ。
この短期間で私が全く気配を感じとる事ができない程の強い怨霊と化したのであれば、たかが人間の霊とは言え警戒が必要だろう。
※妖狐の皆さん
☆★☆いや、それあんたの顔だから(笑)★☆★
はい、とりあえずこんな感じ。ちょっと小説風くないですか?↑↑
玉藻がホントに日記書くとしたら『朝電話があり鵺野先生が泊りに来ることになった。夕方、南雲秋彦の霊らしきものを目撃。非常に強い霊となったようなので以後警戒を強める事とする』位だろうなって感じですかね。
玉藻の方がおいでっていうルートも考えたのですが、そっちはまあこんなん↓↓
☆★☆貧乏神も集まった皆も帰った次の日あたり★☆★
まだ流石に部屋が見付からず、とりあえず荷物まとめながら『しばらく宿直室か旧校舎に潜んでもバレないかな』なんて思っていたら背後に近付く強烈な妖気!
まさか貧乏神の親玉!?なんて思って、取り憑かれてたまるかと鬼の手を出しますが……
『玉藻!?』
『今晩は、鵺野先生。……首さすまたを持ってきた方が良かったですか?』
殺気むんむんで鬼の手構える鵺野先生を腕組みしぃしぃ見下ろしながら玉藻先生。
『すまん……貧乏神の親玉でも来たかと……』
『そうですか。私が神に見えますか』
『……疫病神だなっ』
何しに来やがったんだ等とブチブチ言うぬ~べ~に対し、玉藻はフッと笑う。
『おや、良いんですか?そんな態度をとって。私は貴方を助けてあげようと思って来たのですよ?』
『は?お前が、今、俺を助けるって……もう貧乏神はいないぞ?』
心底不思議そうに、何か妖怪にしか捉えられない様な危険が自分に迫っている可能性まで考えてしまったぬ~べ~。
『家、ないんでしょう?ならば私の部屋にでも来れば良い、それなりにスペースはありますからね』
渡りに船……と言う奴なのだろうか。しかし、この妖狐が善意で動く様には思えないのだが……。疑惑一杯ぬ~べ~。
『……何のつもりだ?』
眉間に皺を寄せ、?マークを舞わせている様を見て、玉藻は呆れた様子で溜め息を吐く。
『分からない人ですね。言ったでしょう?貴方を助けてあげようと思って来たと』
『だから…それは本当なのかよ……』
『……』
不意に玉藻の手がぬ~べ~の頬にのびる。
予想外の行動に目を丸くするぬ~べ~。
『鵺野先生……』
『?……玉藻?』
ぎゅーーーっ。
『いでぇ~~~~っ!!!!!!!』
『分かりましたか?今は夢じゃないですよ』
何を思ったか、四百年の時を生きた妖狐さまは、思いきり爪をたてて大好きなライバルの頬をつねりました。
『何しやがる!この凶悪妖怪!!』
強烈に痛む頬を押さえながらぬ~べ~が吠えます。当然です。
『??人間は頬をつねって痛ければ、今は夢を見ているのではないと判断するのでしょう?』
『…え?いや、そういう意味の「本当」じゃなくてだな…』
心底不思議そうに首を傾げて自分を見る妖狐……恐らく疑われる事など想像もしなかったのだろう。つまり、「助けてあげよう」という意思は本物なのか、これも演技なのか……。
少し悩んだ後に、一つ穏やかな溜め息を吐いたぬ~べ~は決めたのでした。
ここはいっちょ「騙されて」みるか!
『まあ良いか……』
『来るんですか?』
『ああ、お邪魔させて貰うよ』
『そうですか』
そう言って、ならついて来て下さいと自分に背を向ける前に玉藻が見せた心底嬉しそうな笑顔……それがとても嘘には見えなくて、そしてそれがあまりに意外で、思わずフリーズしたぬ~べ~。
そのために、二三歩先から引き返してきた妖狐に再び頬を引っ張られかけたのは言うまでもない。
☆★☆そして、玉藻の手を、これ以上攻撃されないようにホールドするぬ~べ~。キャ♪手繋ぎ★☆★
で、なんからく描いた。何故か玉藻さん内股気味じゃね?っていうかまつげるーんってなんやねんな。
〉恣薙さん
>れーなさん
かっ可愛い・・・!
うわあ♪
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