バトン五日目:ベルゼブブ
クェ「土曜日は、同窓会の誘いに返信しました」
ベ「それは楽しそうだ、いつのだね?」
クェ「中学のです。毎日エブリディ制服デイズだった頃のですし、当時のクェは私服と言えばTシャツかトレーナー&ジーパンもしくは短パン、最悪スウェットな人間だったもんで、何を着ていくか悩ましいです」
ベ「今の君はどちらかと言うとシャツにネクタイ、ジャケット、ジレ、パンツが定番だから、随分様変わりしたものだね」
クェ「まあ自主的に服を選び始めたのが高校出てからですからね」
ベ「そうだね。我々が初めて出会った頃に君は浪人していたけれど、あの頃の服装と今とでも随分違うね」
クェ「多分あのままの方向で突き進んだらB系かヤーサンかジャージマンっすね」
ベ「それが今やビジュアル系とロックの間かね。ふふふ、それでも当時から首回りをラフの様に見せようと工夫してとっくりを着たりしていたじゃないかね。それを思うと不自然な流れでは無いように見えるよ?」
クェ「とっくりて…。まあ、中学当時から白タイツ疑惑とかはありましたしね。肖像画の類を初めて見たのなんかいつか覚えてないってことは多分物心つく前ですし」
ベ「結局、三つ子の魂百までってことかな」
クェ「あー本当何着て行こう」
ベ「確か今日は何か服を買ったのではなかったかね。それで行けば良いじゃないか」
クェ「何言ってんすか。あれは服に萌え死にそうになって誰かに着せたくてしかたなくなったからつい購入したのであって決して自分が着て歩こうなんて思ってませんよ。まあ誰一人着てくれなくとも資料になるから良いっす」
ベ「同じ5000円使うのなら近くの31に行った方が有益だったと思うけどね。ところで、同窓会は多分飲み会だよね。何を食べに行くのかな?」
クェ「何が悲しくて5000円分もアイス食わねばならんのですか。クェがトイレの国の住人になるでしょうが!ああ、同窓会の詳細は日程しか知りません」
ベ「ふふふ、もしも君の嫌いな中華料理だったら代理で行ってあげようか?」
クェ「親切面して旧友達に死亡フラグおっ立てようとするのはよして下さい。最悪、大学芋ばっかり食うとか事前に沢山食べておいて会話に専念とか作戦は色々ありますからっ!」
ベ「ふーん、それでも高校の部活動のでは食べられないのがバレていたように思うが違ったかね?しかもまだビールは無理だよね」
クェ「……プーンだ。何とか見栄はりますぅ~」
ベ「果たしてうまくいくのかな」
クェ「ま、うまくいく確証が無いから緊張もするし悩むんですけどね~」
ベ「殆どが成人式以来会っていない相手だから、印象を悪くすると改善の機会がなかなかないことは容易に想像がつくね。だからこそ!私が代わりにだねぇ」
クェ「代理で行く場合、容姿位は何とか変形するつもりでしょうが……クェ、昔っから偏食の少食ですよ?」
ベ「うっ…!ふふ…良いかね、君が中学を出て早7年と数ヶ月。人と言うものは時を経れば変わるものであってだね…その間にちょっと大食らいになっていることなんて全くもって驚くべき変化ではないのだよ」
クェ「セラフィックスマイルどうも有り難うございます。クェはまあとりあえず同窓会は忘れて日々を過ごして目先のテストと院試に挑みたいと思います」
ベ「ふーん、本当にするのだろうね?お勉強」
クェ「ちなみに、クェは同窓会よりも定期テストや院試を手伝って下さった方が嬉しいですよ。だって元は高邁な熾天使様だった訳ですから、人間が今ひぃこら言って研究してること位、楽勝っしょ?」
ベ「ふふふ、しかし私は君が馬鹿みたいな間違いをしているのを見付けてひっそりと笑う方が楽しいのだよ。すまないねv」
クェ「ウォシャレッ!」
ベ「お前はもう、おしゃれじゃない☆」
クェ「悪魔玉までやったらもう堕天使勢描かないんだからねっ…!」
クェーサー、何故かDMCネタに乗ってきたブブにドン引きして終了。
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