『こんにゃくになる』
同じ研究室の友達が先輩に予言されてました。
彼が、『自分は生まれ変わったら多分左利きになる』と断言したのに対して、人間とは限らないとか、そういや良いこと特にしてへんしなぁ動物かなとか言ってた時のことですが、微妙とか嫌とかいう以前に生物ですらありません。
さすがに植物を扱う学科の会話だけあって、すぐに、原料の『蒟蒻芋』の方じゃないのかと突っ込みが入りましたが、先輩は『いや、こんにゃくや』の一点張り。
ある日突然ひょっこりと、あの食べ物としての状態のこんにゃくとして生まれるそうです。
そしてすぐ調理される(笑)
しかしその場合、こんにゃくになったために死んでしまった蒟蒻芋の一部はどうなるんだ。
…てか多分本体は芋取られたって生きてるから別に蒟蒻芋が死んで49日待たずに蒟蒻に生まれ変わると考える必要は無いわけか。
クェ達だって指くらい千切れたって死なないから、もし生まれ変わりがあるとした場合、その指を料理されたってクェが焼き肉に生まれ変わるかっていうとそうじゃないですもんね。
その場合、誰かがクェの指焼き肉に生まれ変わるって考えると案外こんにゃくに生まれ変わるのは変じゃないですね。
ちなみにこの会話は、スラントという黴達を植えて保存しておく為の培地入り試験管みたいな物を大量に作る作業をしていた時のもの。
こういう、比較的簡単で大雑把だが量がすごいって作業を分担してやってる時の会話って変な方に飛んでいくので面白いです。
まあ、ずっとこんにゃくへの転生について語っていたかというとそうではなくて、来てないあいつを電話で呼びつけようとかあの二人は属性一緒とかテレビゲームと視力の関係性は一般的に思われているのと逆ではないかとかこの中にポケモンのポリゴンで卒倒した奴はいるかとか先生が先生の先生が来てるから、学生の教育がなってないと怒られるんじゃないかと先生が気にしていたが、先生の自分達への教育は失敗かはわからない。でも先生の先生の教育は失敗したよね、だってあんなんになっちゃたもん(笑)とかマリオは計算し尽くされてるらしいとか…まあ他にも所謂他愛もない話をわいわいとしてました。
こう…頭が暇だけど体は作業で拘束されてるって状況下だと、コロコロ移り変わる話題の中で、ぞれぞれの意外な感性が発揮されたりするじゃないですか。
それが面白いです。
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