四月馬鹿の日ですね。
同居ネタでやってやらー!
いけいけ鬼と狐の化かし愛っ!!
☆★☆途中で選択肢があるよん★☆★
鵺「玉藻…ずっと黙っていた事があるんだ」
何やら先生、深刻ムード。
玉「?」
玉藻の方も、真剣な空気をかぎとった模様。
鵺「実は俺な…」
玉「実は、何です?」
鵺「実は俺、女だったんだ!!」
ババーンと宣言された玉藻は……
①パニクる
②余裕
☆★☆①はそのまま下にどうぞ~②の方はずんずん下へ~★☆★
動揺の表現はピクッと眉を動かすにとどめた玉藻。
無言で立ち上がると本棚へ。
何やら外国語が書かれたごつい本を開きブツブツ言いつつ凝視しています。
しばらくすると気が済んだのか、玉藻はぬ~べ~の横に戻ってきました。
鵺「(ちぇ、無視かよ。相変わらずお堅い奴)」
玉「脱いで下さい」
鵺「んー後で……って、何ぃっ!?」
玉「脱いで下さい」
玉藻先生、目がマジです。
鵺「いや、あ、あのさ…」
玉「下だけでも構いません。私の為と思って脱いで下さい。でないと脱がせますよ」
鵺「ハァっ!?待て!落ち着け…きょ、今日はだな…」
玉「別に血の臭いはしないが、生理でも問題ありません。良いから早く、こんな事を頼めるのは貴方だけなのです」
鵺「(…俺が女だって事前提で話してるのか?こいつ)」
無言で牽制していたぬ~べ~がふと気をそらせると、玉藻先生がぬ~べ~のベルトを引っこ抜いています。
鵺「わ~~~っ!ちょ、ちょっと待て!わかったよ、脱ぐよ、自分で脱ぐっ!!」
で、結局全部脱いだぬ~ど~じゃなくてぬ~べ~。
玉「……」
鵺「……おい、何だって言うんだよ!悪かったな、分かりやすい嘘ついて!」
玉藻先生は、裸を見るや否や郷子ちゃんがどうとか呟きながらまたさっきの本の所に戻ってしまった。
玉「は?」
…のだがぬ~べ~が言葉を発した途端にそれはそれはお怒りの御様子で振り返った。
玉「では貴方は女ではないのですね?」
鵺「…おう。で、さっきからその本何なんだ?」
本棚まで来たぬ~べ~は軽く背伸びして玉藻の手元を覗く。挿絵は男女の裸体と各部に伸びた矢印と何語かよくわからない文字。
玉「人体の構造について書かれた本です」
振り返った玉藻の目は心なし冷たい。
玉「……鵺野先生」
鵺「……ハイι」
玉「貴方のせいで私は自分の言語能力に不信感を抱くところでした」
鵺「え……まさか信じたのか?だってどう見てもお前と同じだろ?」
玉「だからこそ、あやうく明日から入るトイレを変えるところでもありましたが何か?」
ガシッと、ぬ~べ~の首に手をかけた玉藻の笑顔は99%完璧であったがよく見るとこめかみに血管が浮いていた。
鵺「……エ、エイプリルふぐっ!」
玉「最期位選ばせてあげますよ。手形と歯形…どっちにしますか?」
鵺「くっ……ぅ鬼の手っ!」
玉「ちぃっ!」
鬼の手による攻撃で何とか死亡フラグを引っこ抜いたぬ~べ~だったが、怒り心頭に発すと言った状態の妖狐が目の前から消えた訳ではない。
一瞬の隙をついてぬ~べ~は脱兎の如く駆け出した。
目指すは外だ!
玉「待てっ!」
鵺「死んでたまるかーっ!」
女「きゃあ~~~っ!!変態よーっ!!」
パッチーン☆★
鵺「しまった俺今裸だったーっ!!」
玉「……だから待てと言ったのに」
首さすまたを持ったまま、自宅玄関の壁にもたれて呟いた玉藻は、フッと笑って玄関扉に鍵をかけた。
☆★☆教訓:エイプリルフールのおふざけは冗談の通じる相手に★☆★
じゃ、玉藻先生は冷静沈着勉強熱心!ぬ~べ~の嘘なんかに騙されません!と思って②を選んだ貴方はどうぞここからお読み下さい。
☆★☆②★☆★
玉「……そうですか。実は私も、貴方に隠していた事があります」
鵺「……え?」
玉「非常に言いにくい事なのですが……いや、やはり……でも……」
鵺「な、何だよ?何を……」
玉「いえ、やはり言えない。貴方には…貴方にだけは……。気の迷いです。私はどうかしていたんだ。忘れて下さい」
玉藻は憂いに満ちた苦笑を浮かべて二人掛けのソファの肘掛けに体重を預けた。
鵺「……悪いけど滅茶苦茶気になるんだがι」
玉「後悔…しますよ?きっとね」
鵺「だ、大丈夫だ。それに、何か悩んでるなら力になる」
しばし複雑な表情で己の指先を見つめていた玉藻は、それはそれは真摯な表情でぬ~べ~の方を向き直った。
玉「私と覇鬼は恋仲です」
鵺「…………」
玉「…………」
玉藻は、仄かに赤らんだ頬をして沈黙に耐える。
鵺「え、え、あ……あのさ覇鬼ってこの?」
恐る恐る左手を見せるぬ~べ~。
玉藻が愛しげにその手袋に包まれた手に触れる。
玉「はい」
鵺「えっとさ、あの今日って…」
苦笑いを浮かべたぬ~べ~が、エイプリルフールだから嘘をついてるんだよな?
と問おうとすると鬼の手の封印が不意に解けた。
覇鬼「うが」
鵺「(ははーん、さては玉藻が滅茶苦茶な事を言うから否定しに出てきたな)」
覇「うがっ♪」
鵺「!?」
自分の左腕が、玉藻を抱き締めている。
玉「あっ…覇鬼!?コラ、駄目じゃないか、今は鵺野先生が起きて……」
今は?
恥じらって慌てるような、でも本当はそうしてたいような、玉藻はそんな顔を見せる。
鵺「……すみません つかぬことを うかがいますが もしかして マジですか?」
鵺野先生ショックのあまり漢字が使えません。
玉「……先生が眠った後だけが、二人に許された時間でした」
覇「うが…好きうが」玉「覇鬼…」
覇「熱い夜うがっ」
玉藻と覇鬼の台詞が微妙に噛み合わない気がするものの、覇鬼の頭の出来を考えればおかしくもない事なのかもしれない。
それに至近距離で見る今の玉藻のこの表情…それはまさに恋する乙女……。
鵺「(そうか…玉藻が俺に良くしてくれたのは覇鬼の宿主だからか…でもだからって…おっ俺は一体どうすれば…ι)」
ぬ~べ~がパニクる間も左手はうがうが言いながら玉藻の髪を撫で続けている。
何か小さく「痛っ」と聞こえたのは気のせいだろう。
鵺「っ…………くっ、お、お幸せに!?」
右腕で涙を拭いながらぬ~べ~が言ったその時。
玉「フッ…」
パチン☆
覇「うがー!大成功うがっ」
鵺「……あ゛?」
自分の左手が玉藻とハイタッチしている。
……やられた。
鬼と狐の共同戦線だった訳だ。
鵺「お前ら~…」
わなわなとうち震えるぬ~べ~の発音は『ら』って言うか『るぁ』になっています。
凄んでみても玉藻先生はひたすら高笑い。覇鬼はうがうが言っている。
鵺「も~お許さん!エイプリルフールが何だ!今度から便所で拭くとき絶対左手使ってやるからなっ!!」
覇「うがっ!?(涙)」
左手に向けて怒鳴るぬ~べ~。無論紙はエコロジックに少なめ使用のつもりだ。
覇「うが~っ!狐ズルイうがっ!!」
こそっと物陰に逃げている玉藻に左手が指を指す。
玉「ちっ…」
鵺「覇鬼、俺の仕返をどうにかしたかったら玉藻に頼むんだぞ?きっと何とかしてくれるからな~っ」
覇「わかったうが」
玉「なっ…!?ぬ、鵺野先生何を言うのですか!?嫌ですよこんなのにベッタリ頼られるなんて!」
鵺「ほーう、さっきは随分仲良さそうだったじゃないか。優しく助けてやれよ、恋人だろ?」
玉「くっ……己ぇ…」
鵺「何だよ?」
玉「いいえ、何でも(この借りは、必ず返しますよ……鵺野先生…)」
玉藻は口角を上げて笑顔を作るもギリギリと歯ぎしりの音は洩れている。
鬼の手をしまったぬ~べ~も笑顔を作っているものの、どう見ても顔が怖い。
玉「はははははは(怒)」
鵺「あははははは(怒)」
覇「(うが~~~~/涙)」
エイプリルフールは、何だか禍々しく笑いあって過ぎたそうな。
そして深夜の部屋に『二人の時間』にぬ~べ~が仕返しを実行した際の作戦行動を話し合う鬼と狐のヒソヒソ声が(笑)
☆★☆教訓:怒らせ過ぎにはご用心★☆★
何か途中、覇鬼×玉藻風味ですね。
うん。
まあ…前にお風呂で、玉藻がとっても筋肉フェチだったら…って考えてたらなんか成立してしまったんですよ、ハハハ。
ちなみに、この4・1VER以外なら玉藻×でもOKです(よせ)
恋に落ちたのは鬼の手の暴走の過去画像見た時です。
おまけ
『行事に無関心な玉ちゃん』
鵺「今日はエイプリルフールだな。だが、俺を騙そうったってそうはいかないぞ?お前の言うことは今日は信じないからなっ!」
玉「そうですか(何を言ってるんだこの男は?)」
鵺「……」
玉「……」
鵺「……」
玉「……何です?」
鵺「なあ、何か嘘つかないのか?(対策を練ったので活用したい)」
玉「私はいつもついていますので、別に今日つく必要は無いです」
鵺「!!?な…なんだよ嘘って…まさか…実は医者じゃなくて単なるコスプレ!?」
玉「手術しているのを見たでしょう?(ばかばかしい言いがかりだ)」
鵺「……実は広のドクロまだ狙ってるとか…」
玉「ああ、狙っていたのと私は別の妖狐です。私は彼からこのドクロを借りているのですよ…私が今狙っているのは律子先生です」
鵺「何ぃっ!?」
玉「嘘です。満足しましたか?」
鵺「…ほ、本当に嘘か?」
玉「さあ?では、私はこれから仕事なので…アディオス!鵺野先生」
鵺「……あ、う……
(何と呼びかけて良いか分からない/笑)」
ちなみに、最後のも嘘です(笑)
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