キリ番絵描いてたら思いつきました。
多分同居ネタ。
☆★☆はい、あ~ん★☆★
しゃりしゃりしゃり。
ん?はたもんば?いえいえ違います。玉藻先生です。
流石外科医といった器用さで、玉藻先生は包丁を使っています。
鵺「お、良いな~何だそれ~?」
料理の気配を察知して、ぬ~べ~御登場。
玉「あ、食べますか?」
鵺「おお~林檎か?一日一個の林檎が医者を遠ざけるってな♪」
うさぎが跳ねるような形に切られた欠片が載った丸皿に伸ばされたぬ~べ~の手の三センチ先で、皿はサッと消えました。
動きを追うと、むすっとした玉藻が自分を睨むのが見えました。
鵺「……あ、いや、医者ってお前じゃなくてだな
」
玉「……」
ぬ~べ~に渡す予定だったであろう一欠片は、租借する玉藻の口の中である。
鵺「いやぁ~お前を遠ざけたいなんて思う訳ないだろ?ああ、そうとも離れたくないとも!」
玉「…美味しいですよ~」
さっと伸ばしたぬ~べ~の手の前からまた皿が逃げる。
鵺「くっ…!玉ちゃんだいしゅき~っ!」
玉「はぁ…そんなに欲しければどうぞ?」
鵺「やった♪玉ちゃーん、あ~ん」
サクッ!
玉藻が勢い良く、しかし正確に突き出した欠片がぬ~べ~の上顎に当たり、更に欠片を突き破った爪楊枝が刺さりました。
鵺「いてぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!くぬぅぅぅうぅぅぅぅっ…」
涙目で口を押さえてしゃがみ込みつつも一旦落ちかけた欠片はしっかりキャッチするぬ~べ~。
鵺「ったくもう…こんな事で臍曲げんなよなぁ…ま、良いか。いっただきま~す♪」
玉「ふん」
鵺「ん"!?」
玉「先生?」
鵺「……り、んご?」
玉「は?何を言うのですか、これは大根ですよ」
玉藻が、皿にうさぎさんを追加しながら不思議そうにします。
味覚は大丈夫ですかとでも言いたげな玉藻が作るうさぎさんの皮は、赤ではなく白です。
鵺「紛らわしい形にするなよ!!」
玉「…だって、この方が可愛いじゃないですか」
鵺「え…ああ、まあ…そうなの…かもしれんが…」
玉「それに、美味しそうでしょう?」
鵺「え…?あー……」
しゃくっと、玉藻が林檎状の大根を口にする。
これは…サラダと考えたら良いのかな?とぬ~べ~は首を傾げました。しかしサラダなら何かしら味付けが欲しいものですね。
玉「鵺野先生、さっきは意地悪しましたけど…はい」
小さくあーんなんて言いながら、玉藻が大根(生)を差し出す。
ぬ~べ~は、それはそれは微妙な気分になった。
鵺「あ…ありがトウ…」
林檎だったら…甘甘だったんだけどな…。
☆★☆味噌汁か何かにしたら良いんじゃないかと思うよ★☆★
甘いような甘くないようなってか口の中は血の味しそうですね。
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